豊かな海を育む藻場の保全と創造

藻場と磯焼け

藻場は、重要な漁場であるだけでなく、水産生物の産卵、幼稚仔魚の成育などの資源生産の場としての機能や、有機物の分解、窒素、燐などの栄養塩の取込みによる水質の浄化などの様々な機能を有しています。

そのような藻場が著しく衰退・消失してしまう「磯焼け」が全国的に問題となっています。さらに近年の地球温暖化によって、高水温、スーパー台風に代表される波浪の激化、植食動物の分布拡大・活性化、等が引き起こされ、磯焼けが進行しています。

当センターでは効率的な植食動物の駆除手法や海藻のタネの供給方法の開発等に取り組みながら、各地の磯焼け対策への支援も実施しています。

・令和2年度「磯焼け対策ガイドライン改訂について」(動画)

 3分30秒 27.9MB音声あり


ウニバスター(動画)

音声なし 32秒 33MB

内容について

磯焼けを引き起こす代表的な植食動物としてウニ(動画はムラサキウニ)があり、ハンマー等で潰すのが一般的な除去手法です。

しかし、磯焼け対策の主体となる漁業者は人手不足や高齢化が進んでいるため、省力化された手法が求められていました。動画は、空気ボンベと繋がれた装置の先端から圧縮空気を噴出することで、ウニを内部から破裂させるウニバスターの実証の様子です。